私の名前は星宮 綾(ほしみや あや)。 星宮家は武士の家系。祖父の時代は戦が絶えなかったようだけど父上様の代にはすでに戦が滅多になかったようで、平和な中で私が産まれたのです。 美しく聡明な母上様といつも冷静で優しい父上様、騒がしい家来たちに囲まれて育った恵まれた私。 その日もいつも通り、家来のムサシにいたずらをしようと庭に出ていた。 落とし穴を掘る場所を探していたとき。 「これはなにかしら?」 私が見つけたのはなにやらワケのわからない文字が書いてある石版。