「……っ……照れるんだって」 野村くんは、そう言って顔を両手で隠した。 照れる……なんて言われたら、私も…… 段々、自分の顔に熱が上がるのが分かる。 これは、ダメなやつだよ、野村くん。 「り、りり陸斗!!」 「乃々華、い、行くよ」 陸斗は、そう言って私の手を繋いで歩き出した。 まだ、顔の赤い陸斗を見上げながら私は思う。