それが君の願いなら。



みんなの元へ戻ると、集合時間ギリギリだったらしく、3人同時に「「「バカ!」」」と言われてしまった。


そ、そんな…。3人同時に言わなくてもいいのに…。


そう思ったけど、スマホ持ってったくせに時間確認しなかったあたしが悪いんだよね…。


これを自業自得って言うんだろうな、なんて冷静に思ってた。


「ほーら、梅原並べー!」


レク担当の先生に怒られ、あたしは渋々並んだ。


先生はまさに体育会系って感じの先生で、大声を張り上げなからこれからの事を説明していく。


「これからレクリエーションの説明をするぞー。まずはみんなで宝探しだー!それぞれの場所に暗号付きの紙を隠しておいたから、それを見つけて担任の所に持って来い!」


「はぁー!? なんだよ、それー!」
「高2にもなってそんなんやってられっかよ〜」


先生の説明を受けながら周りのみんなが愚痴を零していく。


……正直あたしも全然乗り気じゃない。


もっと言うと、見つけて来た紙を貰って「これ景品ねー」って言うであろう先生側になりたい。


「お前ら文句多いぞー!頑張れば良い景品あんだから頑張れ!」


なんて言ってる先生だけど、どうせ大したものじゃないんでしょー?


みんな思ってることは同じはず。


樹英もさっきから「汗かくの嫌だ…」って嘆いてるし。


「景品とか興味ないから、辞退してもいいかなぁ?」


あたしの言葉に樹英は「樹英もー!」と手を上げる。


そんなやる気のないあたし達は、先生の一言で目の色が変わった。


「お前ら…そんな事言っていいのか……? 今回の景品は2年団の先生方みんなが奮発して良いもの買ってくれたんだぞ!? …やる気のないお前らの為に仕方なく景品が何か明かそう……。そう、これだぁぁあああ!」


そう言ってバーンッと効果音が付きそうな感じで先生が指さす方向を見ると…。


「「うおぉぉおおおおお!!!!」」


思わず歓声が上がった。


「ちょっ!まじかよ!?」
「これ、一昨日出たばっかの新作だぞ…っ!?」
「は?まじで…? これっ、すげぇ…!!」


生徒たちの感極まる声に先生たちもどこか嬉しそうな表情。


あたし達も遠くから見てみてビックリ。


「ひゃーーっ!ちょ、見て!やばっ! アレ、予約期間マル秘でうちでも手に入んなかった激レアクリアファイルぅぅううう!!」


「うん、なっちゃん落ち着いて。」


「いや違う!凌ちゃんが落ち着き過ぎなだけだから!」