秘密のカレはV(ヴィジュアル)系

やっぱり私は非常識な女なのかもしれない。
望結のような若い女の子がいる家に、瑠威みたいな男を住まわせるなんて…



だけど、それは瑠威が押しかけて来たから…



それはただの言い訳だ。
断ろうと思えば断れるものを、私は拒むことが出来なかった。
心の底では私も望んでいたのだ。
瑠威と一緒に生活することを…



なんて身勝手な女…!



激しい自己嫌悪に苛まされながらも、その半面では私は瑠威との生活を楽しみにしていた。
今までよりもずっと長い間、瑠威と一緒にいられる…そう考えただけで、私の心は若い女の子のように弾んだ。



40だろうが、子持ちだろうが、私も女なんだ…
そう叫びたい気持ちもあった。
だけど、それを理性で押さえてしまうあたりが、私はもう若くないということなのだろう。
感情のままに、もっと自由に瑠威を愛せたら…
そしたら、どんなに幸せだろう…
でも、それは出来ない。



いつかこの恋は終わらせないといけない…



だけど、あと少しだけ…
少しだけで良いから幸せな夢に浸っていたい…