王は悩みました。


月の国を揺るがしているのが、我が姫君たちの仕業であるのかと。


王は月の国のため、民のために、どうすれば良いのか何度も考えました。


そして王が出した決断は


『第一夫人ヒスイと美月姫を死罪と称す』


第二夫人のアオイ様は若き望月王子の母であり十六夜姫は妹であるため罪から逃れたのです。


若き王子、望月王子にはまだ母が必要だったからです。