十六夜、貴女は生きて。生きて!


涙をこらえながらアオイ様は十六夜姫を河口へと沈めました。


その後、追ってきた兵士にアオイ様は捕えられ十六夜姫について尋問を受けた時には、殺されるぐらいなら自分の手で殺し河口へ投げ入れたと説明したのでした。


そして、月の国に平和が戻ったのでした。


十六夜姫を忘れられない妃アオイ様は夜になると


いつも祈り続けていました。


十六夜姫、貴女は生きて。


生きて、幸せになって。


それが母の最初で最後の願いです…と。