『“せんせい”のくせに。』



「おい、未成年のにお前っ」

「…へへっ」

「へへっ……?」

「中津さんてー、ヤクザみたい」


ふわふわする感覚に、
意識まで支配されていく。


「でも、かっこいいなあー…」

「…お前あれか、酔っ払ったら男に媚びるタイプかよ。うわー、めんどくさっ」

「あ!…お前なんていう人には、
お仕置きー、ってあれ?」


誰かにあごをつかまれて
そのまま上に向けられたかと思うと。

チュ、と軽いリップ音が耳に。

唇には、あたたかい感覚が。