『“せんせい”のくせに。』


思わず声をあげそうになって、
手で口元を抑える、けど。

私との約束は?
忘れちゃったの?
これって、浮気?
疑問は次から次へと
口から溢れ出しそうになる。


「(しかも、私といる時と全然態度ちがうし。……紳士ぶってやがる)」


2人がベンチを立って見えなくなった後、私な勢いよく立ち上がった。

このまま真相をうやむやにして
泣き寝入りするなんてありえない!


「(…潜入して突き止めてやる)」