Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~




部活終わり、練習着のまま校舎裏のベンチに座る。



横峰さんの責めるような眼差しと、悲しげな男の人の顔が忘れられない。



結局男の人は、横峰さんの言葉に「そっか」と言って、肩を落として帰ってしまった。



2人の間に、何があったかなんて知らない。



知らないけど、もやもやする。



強い口調で男の人を追い返した横峰さんの頬を伝った涙の意味は、いったい何だったんだろう?



思わず重い息を吐きだした時、



「どうしたの?溜息なんてついて」



偶然、菅君が通りかかった。



「いつも笑顔の真下さんが、珍しいね」



「笑顔って。私にだって、悩みくらいあるんですよ!」



隣に座った菅君に、体ごと振り返る。



すると菅君は、



「悩んでいても、真下さんはいつも溜息を飲み込んで、無理して笑ってるから」



目を細めて、じっと私を見つめた。