Soul Lovers2~あなたの笑顔を守りたくて~




饒舌な私とは反対に、黙り込む七倉さん。



寝てるとこ起こしておいて、世界一幸せだなんていきなり言われたら、呆れちゃうよね。



急に不安が押し寄せたとき、七倉さんが「ふっ」て笑う息遣いが聞こえた。



「俺も昨夜。っていうか今朝?早朝まで、懐かしい人と会ってたんだけど。ちょっと引っかかることがあってね。けど雛子ちゃんの言葉で元気になった。電話をくれて、ありがとう」



たった今、幸せって思ったのに、さっきまでの自分より、今の私の方がもっと幸せ。



いつも七倉さんは、私にたくさんの幸せを注いでくれる。



「七倉さんを好きでよかった」



私の言葉に、七倉さんが嬉しそうにクスクス笑う。



「俺を好きになってくれて、ありがとう」



耳をくすぐる、幸せな言葉たち。



「好きだよ、雛子ちゃん」



綺麗な声で紡がれる言葉に、胸がどきどきして全身が熱くなる。



七倉さんの愛が、いつも私を強くする。



「私も。七倉さんが大好きです」



他の人がどう言ったって、私は違う。



どっちか一つなんて選ばない。



恋もテニスも大切だから。