「小春はさ、痛いの好きだろ」 「……好きじゃないです」 俺はそう言う小春の額をぺチンと叩いた。 「い、た……うぅっ……」 小春は額を抑えて涙目で俺を見上げる。 うん、そう。その顔。その顔が俺をそそる。 「小春、俺から逃げんなよ」