「気安く、触んじゃねぇよ」 目の前の高畑くんはそう言って、私を頭をグイッと引っ張った。その衝動で私の頭は、高畑くんの胸の中にスッポリ。 「……っ、」 みるみるうちに赤くなっていくであろう、私の顔。 あぁ、だめだぁ……やっぱり、どうしても……高畑くんにはドキドキしてしまう。 拓海くんとは違うドキドキ。 でも、前までは拓海くんにもあったドキドキだというのも事実だ。