あと……4組っ……だけ………!! 「任せろ青木ー!!」 すぐ前には、 吉町くんがいた。 赤色のハチマキを巻いて。 「がんば、れっ!!!」 すごい速さで、 圧倒的な差をつけて走ってる。 「吉町くーーーーーんっ!!!がんばーーーーーー!!!!!」 自分から、こんなに声が出ると思わなかった。 「───‥‥抜いた……!!!!!」 ゴールまであと10メートルのところで、 青いバトンが、一番になった。