「栞…!」 パスを受け取り、 ゴールまでドリブルで進んでも、 焦ってシュートが入らない‥‥っ‥ …………なんてこんなことで私焦ってるんだ……… 格が違うのは当たり前の大会なんだし……!! インターバルに入って、 しっかりと息を吸った。 「‥‥ごめん、寝不足で、私が一番動揺してた」 「うん、栞らしくないなって思ってたよ。 でも、自分で気づけるなら大丈夫だから。まだ時間はある、逆転なんて容易に可能だよ。頑張ろう!」 あかりの掛け声に、 みんながうなづいた。