先生と目を合わせて、 思わず笑っちゃった。 「それは無理。 栞は俺の奥さんに、なるから」 先生のそんな一言が、 涙が出るくらい嬉しくさせてくれた。 「またね。おねーちゃん」 「うん。じゃあね、雄太くん」 マンションの前。 深くお辞儀をした。 胃がキリキリするから…はやく薬飲まなきゃ……