一日目の夕方。
外の空気を吸いに外に出た俺に、
角田が話しかけた。
「栗原先生!」
「角田?…どうしてこっちに?」
「栞が……凄く苦しんでるんです。
家でも馴染めずに。先生にもフラれて。」
は?俺がいつ振って…
「今の栞を見てられないです……!
こうなったのも…全部先生のせいですから…!!」
「おい角田…」
「栞を…助けてあげてください…っ…」
何がなんだか、全く分からなかった。
「……すいません、大声出したりして。
でも……無理だって分かってるけど、栞のことを見てほしいんです。
応援してあげてください。…じゃ」
それだけ言って、角田は戻っていって。

