「青木の様子は?」
「ちょうど今起こしちゃいました」
「あたしのせいです、ごめんなさい…」
ううん………起きて良かった……
「青木、具合は?」
「なんか……熱、下がった気がします」
「日野先生(保健室の先生)から体温計借りてたから、計ってみ。
朝より顔色いいし、明日は大丈夫かもな」
先生、か、顔…近いです………!
朝の……あの恥ずかしいことを思い出して………
尚更先生を見れない………!
ってか、謝らなきゃ……
「せ、先生……
朝……その、ゆ、夢だと思ってて…
ごめんなさい……」
「ん?……あぁ。あれ。
出来れば帰ってからもう一回俺に言って」
え、……えええ!!?
あかりと沙紀ちゃんには聴こえないような小さな声で、
先生はニヤって笑って…、
先生のその一言のせいで、
今日は熱が下がらないかも…

