やっぱりこれは夢かもしれない。 先生の指先が、唇に触れた……。 口のなかに、風邪薬をいれてくれて…… こんなこと……先生しないもん……… 「ゴクンっ…」 お茶で、頑張って飲み込んだ。 「はい。あとは寝てろ。……じゃあね」 私の唇に触れた左手が、 今度は髪に触れた。 “クシャ……クシャクシャっ” わたしの…前髪……… ボサボサになっちゃったじゃないですか………