「お前って……呼ばないで……… 昨日みたいに、………栞って呼んでほしい…………」 「────────栞。」 先生の声で、 身体の奥が、じんわりと暖かくなる…。 「暖かい……」 「はあ?何が…───」 「この先生……本物だ……幻覚じゃないのか…………」