「角田は有村と回るんだろ」


「まあね。」


「だからさ、俺と回らない?」




え、わ、私は、どうすれば…………




「青春だね。お前ら」







せ、先生っ……!!?




「栗原には関係ないし」


「だから先生を付けろ」


「じゃあ、青木、考えといて」



「え、あ……」




「栞、次の授業実験だよ!化学!」



「あ、うん……」





こんなに近くにいるのに、




顔を伏せて先生の前を通りすぎた。