「あ、あの先輩?」 「なに?」 「もう本当に帰ってもらっていいですよ。私が待ちたくて待ってるんですし」 もう辺りも真っ暗だ。 先輩からは返答がない。 はあ~と息を手に吐く。 季節ももう11月で夜になると、冷えてくる。