恋時計。




「ここちゃん!大きくなったわねぇ…」



笑顔で私の頭を撫でてくれるお母さん。



スキニーにブラウスを着こなし、その上から大きなストールを羽織っていた。



さすがブランド勤めの方だなぁ……すごくおしゃれ。



でも



昔のお母さんとはまるで違う。



私を撫でてくれた腕は折れそうなほど細く


全体的にすごく痩せていた。



顔色も悪く、微笑んだ顔は か弱い。