恋時計。




「いいよ!飲み物くらい自分で買ってくるし!」



…と言っても、柊真はお茶のキャップをあけて私にまた差し出す。




「歯に海苔ついてっから早く飲めよ」




「はっ!?えっ!?ほんとに!?」





────ゴクリ。





「…………あ」




目を合わせるとニヤリと笑う柊真。




「あとで買って返すから!」



「アメは欲しがるくせにお茶はやけに遠慮すんのな?」




「まぁ……確かに?ってちょっと!!」




私の手から強引に奪われたお茶を


柊真に一口飲まれた。