「でも、田中絵梨子と松美の接点はほぼない。さらにそいつと高橋圭の関係もわからない。今日の目的もわからない。
そして、今までのいじめの同一犯の可能性もある。」
「こりゃあ明日は聞き込み調査っすねぇ。」
凛が探偵ごっこをするかのような楽しそうな笑顔を見せた。
「とりあえず松美は学校やばいだろ。明日またいじめがあるかもしれないし、田中絵梨子や高橋圭も学校に来るだろう。」
「うん。明日は休む。」
松美が頷いたところで、運転手が声をかけた。
「あの、着きました」
お礼をしてタクシーには帰ってもらい、降りると佐藤社の敷地内のホテルについていた。
「長かったー。
お前んちほんとすげえな。」
「ここ自由に使ってねん。
松美は明日、ここで遊んでてちょ」
「うん、ありがとう。」
「とりあえず入ろー」
凛のホテルの最上階、20階。
3人並んだ部屋に泊まる。
ふかふかのベッド、真っ白な壁と暖かい黄色の照明で照らされ、外の眺めは、美しい夜景と庭の噴水がとても幻想的だ。



