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車内。暗い夜道を、タクシーが走り続ける。
ブゥゥーとバイクの音が聞こえる。
「春樹!あれ」
凛が目を見開いた。
「あれは…」
不良グループが、バイクでタクシーの後ろ、50メートルほど後ろまで迫ってきた。
やばい、完全に油断していた。
運転手に言う。
「あいつらに追いつかれないように超スピードだして!」
「そ…そんなぁぁ」
おじさんはためらいながらも加速させた。
「もっと速く!!」
「もう限界ですよぉぉ」
確かに、スピード違反ギリギリだ。
しかし、バイクの集団は迫る。
「くそ、逃げ場ねぇぞ…」
「俺ン家は?家駐車場広いし、ここら辺だよ」
凛がまたのんきに言った。
「…仕方ねぇそこ行くぞ!運転手さん…えっと…」
「佐藤社内駐車場まで!」
「はい!」
社内??まぁ、良いか…
つーか凛の家とか信用ならねぇ!
大丈夫かよこれ…



