失恋、

凛は、同じクラスの変わり者である。

4月の自己紹介は衝撃的、
いや、もう言い表しようのない感情。

12月になった今でも覚えている。

「やっほーぉ皆さーんチョベりグッ
佐藤凛君だよん おっはー」

何事かと、クラス全員がざわめいた。

笑うところなのか?

それとも、本人は普通に話して
いるつもりだろうか。

「ねぇ凛君てさ、イケメンだけど性格やばくない?」

「言えてるー、笑顔ちょー可愛いんだけど!でもやっぱ変人だよねー、ね、春樹」

「あ、あー、まぁいんじゃね?ほっとけば」

どうでもいいな、ああいう奴はどんどん忘れられてくタイプだし。

「でもやっぱイケメーン。春樹に負けないくらい」

「あたしは春樹派だからー」

「えー?凛君もいいじゃん」

「いや、佐々木涼太もなかなか」

「やっば、イケメン3トップ〜最強じゃね?」

女子の会話は正直すぎて笑える。
まぁ、トップ3に入れてもらえたのは良しとしよう。

しかし、佐藤凛の机に片足を乗せ、椅子の背もたれに腰をかけている座り方は、誰が注意しようと治らない。

つまり、こいつはこういうやつなのだろう。ただ、最前列でその座り方は後列の邪魔になるので、最後列に席をうつすと、今度は教室後方の鞄を入れるロッカーに座るようになってしまい、もうどうしようもないのである。