「そう思うってことは、アンタは滝川のこと、気になってるってことよ」 「えぇ〜……」 あーもう! 鈍感すぎってのも考えものね。 「アンタがそんなだと、滝川なんてすぐ他の女のものになっちゃうからね。私に泣きついても相手にしないからね」 まぁ、そんなことにはならないだろう、と心の中でつぶやく。 酷いよのんちゃ〜ん!と叫ぶ日和は可愛いんだけどね、ここはもう甘やかしてられないわ。 「明日にでも返事してやんなさいよ。それで振られたら、あたしが何でも奢ってあげるから」