「友達になろーよっ?」


俺の肩を叩く麻衣。

数時間前に会って、お友達?

何考えてるか分からない。
無理。


「俺、今どきの女子って、苦手みたいなんだ…。」


そんな簡単に、抱くとか、抱かれたいとかいう心情、難しいんだよ。


「……。」


「人を信じた事ないんだね?」


麻衣の言葉が…。


俺の心に命中した。


「その通りかもな…?」


大学受験に失敗してから!

なんとなく、周りを、
そして
自分を信じていなかった。

麻衣は淋しい目つきで、ただただ俺を見つめていた。