二人で通い慣れたファミレスに入ると由佳ちゃんはいつもの席に座ってメニューを開いた。
少しして何て説明しようかと頭の中がぐるぐるしている向かいに座る私を見て、由佳ちゃんはニヤリと意地悪そうに笑う。
「ちゃんと話さないと原因がありそうな佐々木くんを呼ぶからね?」
「由佳ちゃん……っ!」
それはやめてと気持ちをこめて由佳ちゃんをじっと見る。
由佳ちゃんははあと 軽く息を吐いた後メニューを閉じて店員さんを呼ぶ。
いつもの注文をして店員さんが離れてからまた私を見たけどもう意地悪そうじゃなくて。
「冗談だから。でも、少しでも桜の悩みを話してくれたら嬉しい」
「由佳ちゃん……」
由佳ちゃんの優しそうな声と表情に目が潤む。
だけど泣かないように力をこめて、私は由佳ちゃんに話してみようと決めた。

