サンタさんから欲しいもの


放課後まで海翔が私のクラスに来ることはなくて、よかったようなよくないような、もやもやした気持ちになる。

昨日のことをどうして何も言ってくれないの?

大事な幼なじみだと思ってたのは私だけなの?

考えても考えても答えが出るわけじゃなくて。

五時間目の授業であてられて気づくのが遅れて先生に注意されちゃうしで昨日からついてない。

「桜、本当にどうしたの?」

「え……?」

いつの間にかコートを着て鞄を持った由佳ちゃんが私のところに来て手を伸ばしてくる。

由佳ちゃんの手は私の目の近くを触った。

「気づいてないの? 桜、今泣いてるよ……」

「嘘……っ」

慌てて目もとをこすったら本当に濡れていて、私はゴシゴシとこする。

だけどまた涙が出てきて、由佳ちゃんがハンカチで涙をふいてくれる。

「やっぱり予定変更。この後ファミレスでも寄って話し聞くからね!」

「えっ!?」

「待ってても桜が辛そうなだけだし、話すまで帰さないからね!」

「ほら行くよ!」と続けた由佳ちゃんが私の腕をつかんで立たせるとグイグイと引っ張っていく。

私は慌てて机の上に置いていた鞄を空いていた手で持ち、由佳ちゃんに引きずられるように教室を出た。