急いで家に帰った私は真っ直ぐ階段をのぼって自分の部屋に入り鍵を閉める。
何度も着信を知らせるスマホ。
その相手は全部海翔からで今度こそ私は泣いた。
「海翔の嘘つき……っ」
ベッドに座ってスマホの電源を切る。
真っ暗になった画面をじっと見ながら浮かぶのは今までの彼で。
いつから海翔は変わった?
――そういえば小学生の頃は運動も勉強もできてた。
中学校に入学して勉強が難しくなったからだと思ったのは私の勘違いなのかもしれない。
どれが本当の海翔なの……?
家族以外で今まで一番近い存在の幼なじみがあっという間に遠くなった気がした――。

