加藤以来だ・・

誰に話そう・・・


田中・・・・?

恥ずかしいな・・・どうしよう



頭の中でいろいろな人間にこの211の出来事を話そうか迷っていると
あっという間に休み時間は終わり
再び授業が始まった

先生がくるまでの間

田中は俺の方を見て話し掛けたそうにしていた

俺はその田中の表情に気づいていたが
無視していた

でも内心 ドキドキしていた


授業が始まり先生が入ってくる

「起立 礼 着席」

今日の授業はこれで最後。 訓育の授業だ

訓育は1ヶ月に一度ぐらいしか行われない 珍しい授業だ

訓育はわざわざ校長先生か副校長が行ってくれる

「えーみんなが好きな訓育の時間だ」

そういうとみんな笑った

まあ訓育の授業が好きな生徒は確かに多かった

ノートをとることもなければテストもない
ようは哲学や道徳や倫理によく似ている

人としてのあるべく行動や思考などを教育される

だから決まった答えがあるわけではなく
おのおのが正しいと思った答えが正しいのだ

そんな授業を嫌いという生徒はいなかったし
校長や副校長がわざわざ教室で1時間授業をしてくれるのが嬉しかったし
校長や副校長は結構人柄がよく そのおかげで
自分もこの学校にしてよかったなぁと思うことが多かったからだ

「えー今日の訓育のテーマは "友達”だ」

喋りだしたのは校長だ
ほとんど訓育は校長がおこなってくれるが
まれに校長が忙しくてできないときは副校長がかわりに行う

今日は校長だった

校長はハゲててつるつるてん。笑った顔はかわいらしい最高の校長だ