そして、その日の放課後。


私は一人教室に残っていた。


今日は何もせず、窓からグラウンドの様子を見ていた。


もちろん、裕翔くんのことを。


ちょうど、部活が終わったようだったけど、後輩のマネージャーの子と仲よさげに話していた。


私はその様子を見て、裕翔くんはあの子のことが好きなのかなと思い、胸がズキズキした。


そして、私は気づいた。


自分の気持ちに。


いつの間にか、裕翔くんを好きになっていたことに。