「よろしく。」と言い、裕翔くんはタオルを持ち、教室を出て行った。
実は裕翔くんは私の気になってる人。
格好よくて、優しくて……そんな裕翔くんにミサンガを作って欲しいと頼まれ嬉しくなった。
次の日、いつもより早く登校し、裕翔くんが来るのを待った。
少しすると、朝練を終えた裕翔くんが来た。
「おはよう。花村。今日は早いんだな。」
と、意外という顔で見てきた。
「うん。ミサンガを渡そうと思って……。」
「あー!忘れてた。ありがとう。本当に器用だな。」
と言って、裕翔くんは足にミサンガを付けた。
「夢、叶えられるといいね。」
と私は隣のクラスに用事があると言い、教室を出て行った裕翔くんの背中に向けて呟いた。


