凪は大切な友達。こんな友達が出来たのは初めて…
大好きな友達の恋を応援したいけど…同じ人を好きな場合はどうしたらいいんだろ。
私が引き下がったりなんてしたら凪はきっと怒るだろうし、反対に私も凪にそんなことして欲しくない。
でも、もし凪と蒼井くんが付き合うことになっても…私は2人を心から祝福できる気がする。
蒼井くんの事が大好きだけど、凪も私の大事な友達だもんね…
「…出来た!」
そして14日の日曜日の午後。バレンタイン用のマフィンを焼いてきれいにラッピングを終えた私。
丸い普通のカップのマフィンは部員用で、ハートのカップは蒼井くんに作った。ラッピングのリボンも皆は青で、蒼井くんだけピンク…ちゃんと本命は分けたつもり。
それに…蒼井くんには特別に手作りのイチゴジャムもあげるつもり♪
「美海~ごめん、ちょっと買い物行ってきて」
「はーい」
お母さんから買い物を頼まれ、私は歩いて近くにあるコンビニへ向かった。
「ありがとうございました」
買い物を済ませた私はコンビニを出ると、スマホをいじりながらゆっくりと歩く。
蒼井くん…今何やってるんだろ…
日曜日だしプールにいるのかな。昨日は部活で会えたけど1日会えないだけで寂しいよ…
あれ?
数メートル前に凪に似た後ろ姿の子が自転車を押しているのが見え、私は小走りで近づいた。
「凪ー」
偶然に凪に会えて嬉しくて、私ははしゃぎながら駆け寄り肩をポンと叩く。
「な、ぎ…?」
こっちを振り返った凪の目は腫れて赤くなっていて、ついさっき泣いたのだとすぐにわかった。
「どーしたの!?何かあった!?」
凪が泣くなんてよっぽどだよ。何かあったとしか思えない…
「美海…」
「どうしたの?ちょっと座ろ」
私は凪の手を引いて近くのバス停の待ち場へ行った。ここは蒼井くんと雨宿りしたあの場所で、2人でベンチに腰掛ける。
大好きな友達の恋を応援したいけど…同じ人を好きな場合はどうしたらいいんだろ。
私が引き下がったりなんてしたら凪はきっと怒るだろうし、反対に私も凪にそんなことして欲しくない。
でも、もし凪と蒼井くんが付き合うことになっても…私は2人を心から祝福できる気がする。
蒼井くんの事が大好きだけど、凪も私の大事な友達だもんね…
「…出来た!」
そして14日の日曜日の午後。バレンタイン用のマフィンを焼いてきれいにラッピングを終えた私。
丸い普通のカップのマフィンは部員用で、ハートのカップは蒼井くんに作った。ラッピングのリボンも皆は青で、蒼井くんだけピンク…ちゃんと本命は分けたつもり。
それに…蒼井くんには特別に手作りのイチゴジャムもあげるつもり♪
「美海~ごめん、ちょっと買い物行ってきて」
「はーい」
お母さんから買い物を頼まれ、私は歩いて近くにあるコンビニへ向かった。
「ありがとうございました」
買い物を済ませた私はコンビニを出ると、スマホをいじりながらゆっくりと歩く。
蒼井くん…今何やってるんだろ…
日曜日だしプールにいるのかな。昨日は部活で会えたけど1日会えないだけで寂しいよ…
あれ?
数メートル前に凪に似た後ろ姿の子が自転車を押しているのが見え、私は小走りで近づいた。
「凪ー」
偶然に凪に会えて嬉しくて、私ははしゃぎながら駆け寄り肩をポンと叩く。
「な、ぎ…?」
こっちを振り返った凪の目は腫れて赤くなっていて、ついさっき泣いたのだとすぐにわかった。
「どーしたの!?何かあった!?」
凪が泣くなんてよっぽどだよ。何かあったとしか思えない…
「美海…」
「どうしたの?ちょっと座ろ」
私は凪の手を引いて近くのバス停の待ち場へ行った。ここは蒼井くんと雨宿りしたあの場所で、2人でベンチに腰掛ける。