ーーーー秋。



「どうする?」

「どうしよ…」


夏休みが終わり新学期が始まると、あっという間に一ヶ月が過ぎて制服も衣替え。私は日曜日に凪と隣町へショッピングに来ていた。

今はランチをしながら2人で頭を抱えている。




「紡と健の誕生日プレゼント買いに来たけど…何にしようか迷うよね」

「うん…男の子へのプレゼントって難しいね」


今日は再来週に迫った紡くんの誕生日とその数日後には健くんも誕生日ということで、代表で私と凪がプレゼントを買いに来た。





「みんなでお金出し合って買う分と、個人的にも買うから本当に迷う」

「そこなんだよね…」


誕生日に蒼井くんからプレゼント貰ったからお返ししたいけど…男子に何買ったらいいのかわかんない。





「いいなー美海は紡からそんな可愛いストラップ貰ってさ。私なんてノートとペン…いかにも現実的だし同級生にあげるプレゼントって感じだよね」

「そんなことないよ。好きな人からノートとペン貰ったら私はもったいなくて使えないからずっと飾っておくよ」


ストラップも本当は飾っておきたいけど、付けたい気持ちもあるから汚れたり壊れないように大事に扱ってるんだから。





「健にも買わないとな~あいつにはチョコ貰ったんだっけ。お返し何がいいかな」

「凪は健くんとも仲いいんだね」

「まあね。幼稚園からの付き合いだから…腐れ縁てやつだよ」

「幼稚園から?」


2人は幼馴染みだったのか。初めて知ったかも…