俺に溺れとけよ

「まだ入学して一ヶ月も経ってないのにいい根性してるな。その根性だけは認めてやる。でもサボるのはダメだ。バツとして一学期は特別に掃除をやってもらうぞ」

「えーーーー!!!」


腕を組んでフンと鼻を鳴らす先生の言葉に、生徒達は全員で同じ顔をして同時に同じ声を放つ。




「えー!じゃない。憎むなら先生じゃなくて真面目に授業に出なかった自分を恨め」


ブーブーと生徒に文句を言われる先生を見ながら、私は憂鬱な気分になっていた…



掃除って毎日なのかな…?プール行く時間とか減るの??それは嫌!

私は泳げないけどプールは好きなんだよ~



ん…?


ため息をつきかけた時近くで目線を感じでふと目を向けると、見覚えのある男子が生徒の中に混じってこっちを見ながら立っていた。


あれって…もしかして…

よくプールに来てる人?あの泳ぎの上手い男子…