「冷たいな~仲良くやろうぜ!」

「やめろ」


陸が紡にくっついて来て馴れ馴れしく肩を抱くと、紡は嫌そうな顔をする。





「青春時代メダルを取り合ったライバルじゃねーか。これからも長い付き合いになると思うけどよろしくな♪」

「…はいはい」

「あ。あとお前教師目指すんだって?俺もそうする事にしたから」


それを聞いた私と紡は、驚いて「え!」と同時に声をあげてしまった。





「お前はてっきり水泳を本格的にやるのかと思ってた。色々と推薦来てるだろ?」

「んーそうでもないよ。パッとしないし本格的にやる気はないから水泳は趣味程度でもいいかなって。もうこの三年間で泳ぎ倒したからさ」