俺に溺れとけよ

水泳部の部員達、紡の家族や私の家族…

皆が涙を流していた。



プールからあがる紡は、私の方に目を向けるとニコッと笑って手を挙げる。

私は泣きながら笑顔を返した。




すごいよ、紡…

良かったね。


超かっこいいよ…

本当に大好き。







「くっそ…」


まだプールの中にいる陸はキャップとゴーグルを外すと、悔しそうに水を叩く。





「ほら…」


先に上がった紡が陸に手を差しのべると、陸は顔をしかめてふんとそっぽを向き自分でプールから上がった。





またあんな態度…

本当に子供…





「負けたよ…やっぱお前すげーわ」


陸は紡にそう言うと、近藤さんを呼び一旦室内プールから出ていくとすぐに戻って来た。

手には何か持っているようだ。