俺に溺れとけよ

「でも蒼井くんと付き合ってから毎年大会で見る度に、陸のライバルの人の彼女なんだよなぁなんて思うようになったら…そんな事どうでも良くなった。仲良くしたいって思ったのよ」


笑顔を見せる近藤さんに「私も」と即答した私。


中学の時、あんなに遠い存在だった子が今は目の前にいて対等に私と話してくれている…

昔の控えめな私はもういない。


大切な人や仲間、友達…

私には皆がいるんだ。





「勝負が終わったら連絡先交換しましょ。あ、今度蒼井くんと東京にも遊びに来てよ」

「うん!」


私の声が響く中、しばらくすると凪達もやって来てそろそろ勝負しようかとなり、

室内のプールを囲むようにギャラリーに人が集まり、ワイワイと賑わいを見せていた。

今日はここのプールを貸し切りにした為、他の利用者はいない。







緊張するな…

でもワクワクもしてる…だって……




スタート台にあがる紡はキャップとゴーグルをつけて、楽しんでいるような顔をしていた。