俺に溺れとけよ

「土田はいつこっちへ?」


凪にとって陸はよっぽど印象が悪かったのか、あまり接点もないのに呼び捨てで呼ばれている。





「明日の朝イチに彼女の近藤さんと来るって」

「ふーん。また紡に変なこと言ったら私がひっぱたいてやる!」


私は凪に苦笑いする中、明日の緊張が今から体中に襲ってきて自分を落ち着かせるようにふぅと息を吐いた。





陸は明日どんな態度で紡と勝負するのかな…

この前みたいな喧嘩腰はやめて欲しいよ。











ザーーー…

ザーーーーー……



翌日は生憎の雨で、私達はどんよりとした気持ちのまま陸と待ち合わせのスポーツクラブへ向かった。





「…久しぶりだな」


待ち合わせ時間より早めに向かったのに、陸はもう着いていて水着姿。





「準備がいいな」

「当たり前だろ。この数ヶ月今日の事しか考えてなかったし」


陸はこの前のような態度ではなかったが、紡に対しての言葉にどこかトゲがある。

それにムッとしていると、そばにいた近藤さんが私に話しかけてきた。