俺に溺れとけよ

紡は健くんと川崎くんと一緒だったんだ…

てっきり家にいるのかと思ってた…






「こんな虹…滅多に見られないよな」

「うん…本当に綺麗!教えてくれてありがとう」


そばにいる訳じゃないのに一緒にこの虹を見てるみたいだよ…





「美海」

「ん?」

「明日…朝迎えに行くよ。一緒に駅まで行こう」


明日は東京に行く日。

大会が行われる運動場の近くのホテルに一泊し、翌日大会が行われる予定。






「うん…」


涙が出た。

自分が大変な状態なのに、紡は私の事もちゃんと考えてくれている…





「明日一緒に行こうだって~いいなー俺も誘ってくれよー」

「う、うるせ!聞いてんじゃねえよっ」


後ろで川崎くんにからかわれている紡に、ケラケラと笑う健くんの声が聞こえてくる。



私は涙を流しながら思わず笑ってしまった…










紡 { ちょっと出て来れる?


翌日の夜。

今日は夕方に東京のホテルに着いて夕食もお風呂も済まし、そろそろ寝ようかと思っていた時に紡からLINEが来た。

私は「いいよ」とすぐに返事をして、部屋を出ると廊下に紡がいた。