俺に溺れとけよ

「誕生日は水族館がいい!もう決めた」

「じゃあ遊園地は水泳部の皆で行こうかな」


少し口を尖らせて拗ねる紡にクスクス笑いながらも、私は缶のジュースを全部飲み干した。






「あ、ゴミ箱…ちょっと捨ててくるね」


缶が空になり近くにゴミ箱を見つけた私は、周りを見ずに缶を捨てようとした…







「美海!危ない!」

「えっ…」


焦る紡の声がして目線をずらすと、すぐそこに軽トラックが私に迫って来ている…!






キキーーーッッッッ



ドサッ

ドサッッッ…




とっさに目をつぶると、地面に思いっきり転がった後私は何かに守られていた。





「だ、大丈夫かい!?ごめん!よく見ていなかったものでっ」


慌てている様子の中年のおじさんみたいな声がして目を開けると…

私は紡に抱きしめられていて地面に倒れていた。