俺に溺れとけよ

「そういえば…」

「何?」

「何でさっきからずっとフードを被ってるんだ?」


しばらく海の方でお喋りした後でそろそろ帰ろうかということになり、

紡は家の前でまで来ると今更ながら、私のフードを被っている理由が気になったようだ…





「お風呂上がりで髪乾かしてないし…すっぴんだし」

「そんな理由かよ」

「女子にとっては大事なことなの」


彼氏にお風呂上がりとかすっぴんとか見られるなんて…引かれたら嫌だもん。





「俺はそんなの気にしないのに…」

「私に気にすっ……」


そのまま不意を付いたように紡は私にキスをした…





「おやすみ」


紡は私の頭をポンと撫でると優しく微笑んで帰って行った。


私はその場でしばらくぽーっと顔を赤らめて、

ふと空を見上げるとさっきよりもより星が輝いているような気がした。



紡と一緒にいる時は話に夢中で、

こんなに星がいっぱいあるなんて気が付かなかった…




どうか

紡が大会で優勝しますように…



私はその夜、

星に強く強く願った…