俺に溺れとけよ

畳んだタオルを何枚積み重ねて、次にドリンクの補充をしながら口を開く。




「お兄さんが帰ってくれば紡も何か変わるんじゃないのかなって思って…私じゃまだ力不足だから」


そう言って笑うと、健くんはすぐにスマホを出してお兄さんに連絡してくれた。

そして数日後。

お兄さんがこっちに帰って来てくれることになった…





ガタンガタン…


務さんが帰って来る日。

私は凪と健くんと3人で電車に乗り、近くの駅まで務さんを迎えに行くことにした。




「務くんが帰って来ること、紡にはまだ言ってないんでしょ?」

「うん。務兄から「まだ紡には言うな」って言われた。びっくりさせたいんだって」

「そっかぁ」


紡のお兄さんてどんな人なんだろう…

写真とかも見たことないから全然想像つかないけど、早く会ってみたいな…







「紡は今日どうしてるの?土曜日だし会ったりしないの?」


隣にいる凪が何だか心配そうな面持ちで聞いてくる。




「うん…今日もプール行くって。1人で泳ぎたいんだって」

「そう…」


最近紡と距離を感じるな…

付き合ってるのに通じあってる感じがしないというか…

それにこれはかなり個人的なことだけど、最近キスもしてない…