俺に溺れとけよ

「た、誕生日って…水族館がプレゼントじゃなかったの?」


ここに連れてきてくれたことがプレゼントだと思って、緊張しながらも噛み締めて楽しんでたんだけど…





「違う。これはデートだろ」

「あ、ありがとう…」


蒼井くんからプレゼントを受け取る。

嬉しい…というか感動しちゃう…





「泣くなよ?」

「な、泣いてないよっ」


泣きそうではあったけど…




「開けていい?」

「もちろん。持つよ」


私の飲み物を持ってくれる蒼井くん。お礼を言って両手の空いた私は、丁寧にリボンをほどいてそっと箱を開けた。





「あ…」


箱の中にはネックレスが入っていて、取り出すと小さな苺と白い花のモチーフのチャームがついている。




「可愛過ぎっ!!」

「気に入った?」

「うん!すっごく!!」


好きな人からアクセサリーをもらうなんて…こんな嬉しいことないよ!




「どうもありがとう!早速付けたいな」


ネックレスをつけると胸元に赤い苺と白い苺の花が…




「かわいい!大切にするね!」


これは一生の宝物だよ!学校にも毎日つけてくしっ





「気に入ってもらえて良かった。今日の服にも合ってる」

「本当?」


ジロジロ私を見てくる蒼井くんに、嬉しいような恥ずかしいような…