俺に溺れとけよ

勢いよくプールに飛び込む蒼井くんは、今度はバタフライで泳ぎ始めた。



かっこいいな…

あんなにイケメンで泳ぎもうまいなんて…もう完璧だよね。


私はこの日もしばらく蒼井くんの泳ぎをずっと見ていた。プールから上がって休憩する蒼井くんと時々雑談していると、あっという間に時間は過ぎた…




がやがや


そして気がつくとプールは混み始めて、いつものように同い歳くらいの男子達もやって来た。私は泳いでいる蒼井くんに一言声をかけようとしたが、せっかく練習しているのに悪いと思いそのまま帰宅した。

やっぱり帰るときに蒼井くんに挨拶した方が良かったと後悔しながら自分の部屋でモヤモヤしていると、スマホが震えて画面を見るとLINEが来ていた。




陸｛よ！そっちの学校はどうだー？

｛俺学級委員になっちまった。似合わねー笑



LINEのメッセージを見て、ベットに仰向けになりながらクスッと笑う私。そしてすぐに返事を返した。