ひよこ。


私たちは2階にジュースを運ぶと、四角い机に 樋口くん、羽奈ちゃん、私、そうちゃんの順に座った。

私と樋口くんは数学を開く。

…………が、5秒で閉じる。

「あ〜〜〜も〜〜〜わけわかんねぇよ〜〜〜〜…」

「っもう!仕方ないなぁ、教えてあげるから、頑張って!」

……羽奈ちゃん、全然仕方なさそうじゃないんだけど…

ニヤついてますよ…

「お!マジで⁉︎
大井上に教えてもらえるなら心強いわぁ〜!」

樋口くんが言うと、羽奈ちゃんの顔が真っ赤になる。

……いい感じじゃん。

…私も2人を見守ってる場合じゃないよね。

がんばろ。

そう思ってまた教科書を開く。

えーと、この問題は、この公式の…

……どれをどこに当てはめればいいんだ……

自分のバカさ加減に自分で呆れた。

「…わかんねぇの?」

となりのそうちゃんが声をかける。

「………うん。」

お恥ずかしながら。