「ちょっ…⁉︎やめっ…‼︎」 僅かに暴れる美穂に、少しだけ力を強める。 「何を?」 尋ねれば、お前は顔を赤くして大人しくなった。 「っ顔の…距離だよ…。ち、近い…。」 「泣いてんじゃん。」 「そ、そんなん関係…ない…よ。」 美穂は腕の中でぎゅっと目を瞑りながら俺の胸を押す。 その小さな頭に俺は額をぶつけた。 「関係…、あるよ。」