「お疲れ!」 練習終わり、挨拶もそこそこに俺は誰よりも早く校舎に向かった。 1年の廊下を3年の俺が歩けば、まだ帰宅せず残っている生徒に不思議そうな目で見られる。 だが、そんな事を気にする事はなくそのうちのちの1つの扉を開けた。 「…美穂。」 教室の隅でうずくまるお前は、真っ赤な目を俺に向けてキョトンとした。 「先…輩?」 “先輩”そう呼ばれたことに少しだけムッとしながら無言で近付くと美穂の視線の高さに合わせて俺もしゃがんだ。 そのまま包むように背中に手を回す。